自然の達人から聞く、小坂の魅力。
mainimg
自然体験を通じ学ぶことで、人はもっと謙虚になれるのでは。

コマクサ 御嶽の飛騨側の頂上に、私が11年前から番人をする「御嶽 五の池小屋」があります。小屋の周囲には、“五ノ池”をはじめいくつもの高山湖があり、“高山植物の女王”と言われるコマクサを始め、多くの花が咲き乱れる別世界が広がっています。
しかし御嶽のコマクサは一時、絶滅の危機に瀕したことがあり、小屋に入った僕はまず、コマクサの保護活動をはじめました。ロープ規制や看板などで注意を促し、人が立入禁止区域内に入っていないかパトロールする。それから約10年、現在では千株以上のコマクサの大群落を見ることができるようになりました。

五の池小屋は「薪ストーブ」のある山小屋ですが、実は、2011年6月に「薪ストーブをパーツに分けて、みんなで担いで登る」なんていうイベントをやりました。ヘリで上げるのは簡単なんですけれども、何かもっと大切なものとして扱っていきたいなぁと思って。五の池小屋って、そうやってみんなで作っている感があるんですよね。
ストーブの薪は、荒廃した山から間伐したものを使おうと。石油はこのまま使っていけば必ず枯渇してしまいますが、木は40~50年でそれなりに大きく育ち、短いサイクルで燃料にすることも出来ます。それにはきちんと森を育てなくてはいけないのですが。もっともっと岐阜県の山が健全に保たれれば、いっそう自然からの恵みも得ることが出来るのです。そうなってほしいなぁ。

薪を運ぶ

大きな天災を経た今だからこそ、自然を体験すること、理解することは重要で、そこから学ぶことは多いと思うんです。そうすることで、人はもっと謙虚になれるんじゃないでしょうか。
登山にはいろいろな楽しみ方があって、ひたすら頂上だけを目指す、そんなスタイルも否定しませんが、せっかくならゆっくりと山の時間を楽しんでみてほしい。何かを達成する喜びもいいけれど、無理する必要もない。自然のなかに身を置き、自分の五感をフルに活用してみると、それまで気が付かなかった自然の美しさや尊さにハッと気付くことがあります。そんな発見を通じて、私たち自身が、何か“新しい自分”に出逢える。そんな瞬間、探してみませんか。

もっと詳しく読む
  • 2010年小坂の味コンテスト レシピ着
  • ようこそ小坂へ
  • 達人と小坂を楽しむ 体験プログラムイベントカレンダー
  • 小坂の滝めぐり
  • NPO法人 飛騨小坂200滝
  • 飲める温泉 ひめしゃがの湯
  • ウッディランド 飛騨小坂ふれあいの森
  • 飛騨頂上御嶽山 五の池小屋
上にもどる